パソコン教室の現役講師です。
東京世田谷にあるカイカ祖師谷教室で17年間、講師をしています。
主にご近所の主婦や資格習得向けの生徒累計で3,000人以上に、パソコンの操作を教えてきました。
パソコン教室の講師といえば、当然ですが「教える」ことが商売です。
生徒は「教えてもらえる」のでお金を支払い、習いに来ます。
当たり前ですよね。
もちろん、私も日々生徒さんに教えています。
パソコンが上達する方の共通点
17年間の経験で、パソコンが上達する方に多く見られる共通点がありました。
それは、上達する人ほど質問が少ないということなのです。
質問の回数にも個人差があって、質問が多い生徒もいれば、
めったに質問をしない生徒もいます。
質問が少ない生徒は「できる生徒だから質問が少ないのかな?」とも思っていましたが、
初心者の方でも質問が少ない方もいらっしゃいますので、それほど片寄っていません。
そこで、過去の生徒を分析してみると、質問が少ない方ほど上達が早いことに気づいたのです。
質問が多い方と少ない方を比較
質問が多い方、に多いのは
操作につまずいたり、気になることがあるとあまり悩まずにすぐ質問されます。
あ、別に講師としては、質問しないでほしいとは思ってませんよ 汗
(私たちはそれで食っていますから…笑顔)
逆に質問が少ない方の場合は、
操作につまずいたり、気になることがあっても、まず自らテキストを読み返して調べたり、操作を色々試して
それで解決できることもありますし、それでもうまくいかないときに質問されます。
質問をすることが悪いわけではないのですが、
まずできるだけ悩んだり、自ら調べることによって得れる答えが、一番納得できるし身に付くんです。
やはりパソコンは苦労があるからこそ成長できるものなんですね。
答えをすぐ聞いてしまえば簡単なのですが、いつまでも自己解決するスキルを身に付けることができません。
かといって、本当に困ったときは教えてもらわないと進みませんから、
我々のような商売があるわけです。
いつでも詳しい人に質問ができる環境であればいいのですが、
職場やご自宅では、そうもいかないと思いますから。
目標は皆さん、「一人でパソコン操作ができるようになること」だと思いますので
パソコンは習うより慣れろという言葉がぴったりかもしれませんん。
パソコン教室の講師は「教える」スキルよりも「教えない」スキルが大切
パソコンを教える講師も、すぐ答えを言ってしまうよりも
なぜ操作がうまくいかないのか?どうやったら解決できるかを、思い出していただいたり、
答えを導き出してあげるような指導が重要なのだと思いました。
これは答えをすぐ教えるよりも難しいスキルだと思います。
だって、パソコンの先生であれば答えは知っていて当然。
答えを教えるのではなく上達していただくことが本来の目的なわけですから。
究極は「教えないパソコン教室」
商売的には、すぐ教えたほうが正直、生徒ウケはいいと思います。
しかしその生徒のためを思ったら、いかに「教えない」ことが大切なのか、
17年も講師をしてきて、ようやく理解してきました。
「教える」って、本当に奥が深い!
もちろん、いくら質問をしても「教えてくれない」教室には通ってはだめですよ!
「教えない」と「教えてくれない」は意味が違いますから。
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