パソコン教室の現役講師です。
パソコン教室は、先生のスキルや対応力が大事ですが、
それと同じくらい大事なのは、何といっても使用する教材です。
教材や教わり方の違いによって、自分に合う・合わない、といった個人差が出てきます。
あなたが通おうと思っているパソコン教室が、
- 自分にあった教材なのか?
- どのように教えてくれるのか?
料金や場所ばかりではなく、学習方法についても確認しておきましょう。
この記事の目次
パソコン教室の教材って?教え方に違いがある?
教室によって教材や教え方が異なりますが、
パソコン教室では
- テキストで学習する教室
- DVDや動画で学習する教室
- 先生の直接指導(マンツーマン)
と、大きく3つに分かれます。
「テキストなんて使わずに先生から直接教わりたい!」という方もいれば
「テキストや動画を見ながら自分のペースで教わりたい」という方もいらっしゃいます。
目的や人により、どの方式が合っているのか、が変わってきます。
好き嫌いや思い込みで選ぶと、後から、「ちょっと違う」なんてことになりかねません。
ここではそれぞれの学習方法のメリット・デメリットについて解説したいと思います。
テキスト学習のパソコン教室のメリット・デメリット
テキストを読みながらパソコン操作を覚える、といったスタンダードな学習方法になります。
パソコンを購入した時についてくるマニュアルでは、とても勉強する気にはなりませんよね。
例えば「Excelを覚えたい」と思ったら、本屋さんやAmazonで検索すれば、Excelについてのテキストは山ほど売っています。
テキストで学習するメリットは色々あるのですが
- 段階的に進めることができ進捗管理がしやすい
- テキストとパソコンがあれば、いつでも気軽に勉強できる
- 分からなくなった時にテキストを見て振り返ることができる
- 用語や理屈もしっかりと理解ができる
こういった点が大きいかと思います。
ところが「これなら家で独学でも勉強できそう」と思ってテキストを買ったのに、三日坊主になってしまっている方も多いのではないでしょうか?
その点、パソコン教室では、テキストでつまづいたり、わかりにくい部分があっても先生から教わることができます。それなら安心ですよね♪
でも、ちょっと待ってください。
実は、テキストだけで学ぶパソコン教室は、先生やテキストによって、かなり差が出てしまうんです。
当たり前ですが、テキストを見て操作をするので、文章や専門用語を読んで理解する必要があります。
これが結構、教えるほうも、教わるほうも、大変な労力なのです。
そのためテキスト学習は、普段からある程度パソコンを使っている中級者・上級者向けの学習方法だと理解してください。
ですので、教室の先生のフォローがかなり重要になってきます。
体験レッスンの際には、できるだけ普段のレッスンの様子もチェックしておきましょう。
先生の力量やテキストの選択肢によってかなりの差がでてしまうので、
- 先生が、使うテキストの内容を熟知しているか?
- 授業中、質問待ちの生徒を放置していないか?
- 先生が効率よく平等に、複数の生徒を教えることができているか?(一人の先生が5人以上の生徒をコントロールできていれば立派なほうです)
この2点がしっかりできている教室なら安心です。
DVD・動画学習のパソコン教室のメリット・デメリット
DVDや動画を見ながら、学習をするパソコン教室です。
レッスンでは、動画を見ながら、それを真似するかのようにパソコンを操作していきます。
テキストを読みながら、パソコンの操作を教えるのは意外と難しいものです。
パソコンは体操やダンスのように動きを覚えるのと同じような感覚なので、
記憶よりも動きを覚えることが重要。
その点、動画ならパソコン操作の動きがわかりやすいので、
初心者に向いています。
教室側にとっては、動画さえ用意できれば、
先生が教える手間が減り、人件費が省けるので、効率よく運営できます。
また、先生によって教え方にムラがあったり、違う操作を教えられるといった心配もありません。
私の運営する カイカ祖師谷教室 でも教材に映像を取り入れています。
「ビデオをみたり、ヘッドフォンをするのが嫌だ」
と、ネガティブに捉える方もまれに、いらっしゃいます。
- 自分の習いたいところをわかりやすく学習できる。
- レッスンスケジュールに合わせなくてもいつでも学習できる。
- いつでも同じ質のレッスンが受講できる。
- 教室は、人件費が抑えられる分、レッスン料を割安にできる。
といったメリットがありますので、それを理解した上で入会することにしましょう。
多くの教室では、わからないことや躓いたときには先生が助けてくれる場合がほとんどです。
映像学習では、先生に余裕が出る分、コミュニケーションを大切にできます。
その教室が、質問がしやすいかどうかもチェックしておくべきですね。
デメリットとしては、
初心者やご年配ですと、操作がわからなくても、映像がどんどん先に進んでしまい、よくわからないまま終わってしまう。ということがよくあります。
分からないときは、一時停止できるか?繰り返し映像を見るのはどうしたらよいか?など、
学習の方法を把握しておかないと無駄な時間になります。
ですので、体験レッスンの時に、動画の操作や学習方法も丁寧に説明してくれる教室を選びましょう。
中級者によくあるのが、知っている操作は飛ばしたい、という場合。
私の教室では、動画よりも、テキストで理解できる場合は飛ばしていただくようにお願いをしていますが、
教室によっては、早送りすることを禁止している場合もありますので
その点もチェックしておくと眠くならずにすみますよ。
映像だけですと、その場では理解したつもりが、後で思い出せない、わからなくなった、どこを勉強しているのかわかりにくいといったことがあります。
実はこの点が、動画学習の最大のデメリットです。
動画だけではなく、その動画に対応したテキストを並行しながら読み進めることができれば、
今、どの部分を学習しているのか、どこがつまづくのか?が把握しやすくなり、後から復習もできます。
そのため、動画だけではなく、それに対応したテキストもあるのか?を確認しておきましょう。
動画も対応テキストもあれば、テキスト学習と動画学習双方の「いいとこどり」となり、大変効率よく学ぶことができます。
先生から直接教わる(マンツーマン形式)のパソコン教室のメリット・デメリット
「ここだけを教わりたい」といったわがままなご要望にも応えてくれる頼もしい学習方法です。
あと、よくあるのが自分の習いたい内容の教材がない場合。
パソコン教室では、教材がないと先生が教えることが難しいことがほとんどです。
生徒さんの希望に沿う教材がない場合には、先生とマンツーマンで習える場合があります。
聞きたいことがすぐ聞ける、テキストを読んだり動画を見る手間が省けるという点は大きなメリットですね。
デメリットとしては、マンツーマンの場合、先生の人件費を考えると
教室によって違いはありますが、1時間で3,000円~8,000円ぐらいが相場になります。
一般的な個別指導形式のレッスン料金と比較すると、3倍~8倍程度高額です。
この金額ですと、パソコン初心者が自分の知りたいところを習うのに
かなりの費用がかかってしまいます。
意外と多いのが、マンツーマンだからといって、知りたいところをビシバシ質問される生徒さん。
それはそれで歓迎なのですが、その場でわかってもすぐ忘れたり
質問しすぎて消化不良になる方もよくいらっしゃいます 笑。
ですので、マンツーマンの場合は、よく使っているソフトや機能のことで、
ピンポイントで聞きたいことを解決するのが良いと思います。
また、テキストがない場合は、メモをとることをおすすめします。
とったメモは、忘れないうちに復習したり、整理しておいたほうがいいですよ。
まとめ
いかがでしょうか。
単純にパソコン教室へ通う場合も、学習方法の違いによってメリット・デメリットがあります。
私は長い講師経験の中で、色々な方法を試してきましたが、一番のお勧めは
動画&テキストの個別指導形式のパソコン教室です。
パソコン学習は「習うより慣れろ!」
ご自分のスキルや状況によって選ぶと良いと思います。
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